世界の流れ、時代の流れ
白い花がひときわ目につきました。
雨上がりのキャンパス。
机の脇に、開いたままの古新聞。切り抜こうと思ってそのままなんです。
10月10日の東京新聞です。10日は『世界死刑廃止デー」(主催アムネスティ・インターナショナル日本)だったそうで、記事の見出しは「制度廃止 時代の流れ」となっています。
記事は、日本の裁判員制度開始を念頭に、死刑制度についてのEUとフランス、二人の大使へのインタビューが掲載されています。一部をご紹介します。
フランスのフィリップ・フォール駐日大使は、死刑廃止への闘いは、
「勇気ある議論を必要とする長期戦だ。・・・政治家は世論や無意識の復讐願望に左右されてはいけない。死刑廃止法案は多くの場合、世論の反対を押し切って決定されている。1981年に廃止を定めたフランスでも大論争が起きた」
十分時間をかけ、勇気を持って議論すること。その上で、最後は政治家が決断をする。その結果が今日の死刑廃止の世界の流れをつくってきたということなのでしょうか。私たちにはまだ、そのどちらも足りないということですね。
「緊張や不安、恐怖が充満している今日の社会で、死刑に『ノー』と言うことは人類への信頼を表す行為であり、暴力の悪循環に終止符を打つことができる。合法でも殺人は殺人者に対する抑止力にはならない。『人の命の不可侵は権利中の権利であり、すべての原理がそこから発生する』と記したのはフランスの作家で偉大な欧州人だったビクトル・ユゴーだ」
EUのヒュー・リチャードソン駐日大使の発言です。気持ちがいいですねー。これだけスパっと言っていただけると。
・・・・死刑に『ノー』と言うことは人類への信頼を表す行為であり、暴力の悪循環に終止符を打つことができる。・・・・
これは、日本国憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」を思い起こさせませんか?そうしてこれは、9条につながる精神だと思います。
世界の流れは平和憲法のめざす方向に向かっている気がします。というより、それ以外に人類が進むべき道はないと気づき始めているのではないでしょうか。
それにしても、明解なフランス大使といい、ビクトル・ユゴーを持ち出してさりげなくフランスへの敬意と欧州の宣伝も忘れないEU大使の外交力といい・・・うらやましい~。
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