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映画「内部ひばくを生き抜く」

映画「内部被ばくを生き抜く」(鎌仲ひとみ監督)を見ました。
肥田舜太郎、鎌田實、児玉龍彦、スモルニコワ・バレンチナの4名の医師や科学者へのインタビューと、福島で5人の子ども達と暮らす住職さん一家に取材したドキュメンタリーです。

広島原爆の投下直後に治療に当たった肥田さん、チェルノブイリ事故後に子ども達を治療した鎌田さん、国会での発言も記憶に新しい汚染除去に取り組む児玉さん、そしてチェルノブイリで事故の前から現地で医師を続けているスモルニコワさんというように、4名の専門家それぞれの立場からの発言が放射能の被害が持つ多面的な影響を考えさせる内容でした。

まだ、とても自分の中でまとめきれるような内容ではありません。ただ、言えることは、もう後戻りができず、今後、人類が永久につき合っていかなければならない課題が今まさにスタートしたのだということです。

科学的な研究の進展や実証と同時に、社会のあり方や思想や哲学といったことにも踏み込んで、放射能と人間との関わりをどうしていくか、そうした未知の世界へ踏み込まざるを得ない状況になってしまったのだと気づかされました。選択の余地なく、そういう時代になったのだと。

原発推進・反対に関わりなく、この現状認識から出発しなければ何も始まらないし、それは待ったなしの緊急課題でもあります。なぜなら一番大きく影響を受ける弱い立場の者、子どもの成長は待ってはくれませんから。

☆ ☆ ☆

住職の奥さんは、遠方から食材を取り寄せ、全国から寄せられる支援の農産物を近所と分け合いながら、毎日不安な思いで食事作りをしています。とりあえず今日のお弁当は安全な食材で作ることができた。っと安堵の表情でできあがったテーブルの3つのお弁当を眺める奥さん。同じ食卓を預かる者として、胸が締めつけられる思いで見ました。

一時は母子だけで線量の低い地域に移ったのだそうです。でも、小さいお子さんが「パパがいない」と言って笑顔も消えてしまったことから、再び一家で福島に住み続ける決意をしたのだとか。汚染を回避するだけではすまされない、さまざまな課題のクリアが待っています。

取材を受けた住職さんのブログ

翻ってこれは福島に住んでいる人達だけの問題ではない気がします。福島では問題がより鮮明に見えているだけで、濃淡の差こそあれ、日本中の誰もが他人事に出来ない問題を含んでいるように思います。

映画は各地で上映されているようです。機会がありましたら、ぜひご覧くださいね。




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