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本のご紹介「までいの力」

なぜ村民の皆さんが村を離れたくないのか、わかった気がします。

福島原発事故後の放射能汚染により、計画的避難区域に指定された飯舘村。写真で見ても、素敵なところだなあと思っていましたが・・・。実はそれだけではありませんでした。日本で最も美しい村連合(初めて知りました)に加盟し、意欲的でユニークな事業をさまざま展開してきた村だったのですね。

一例が、村営の本屋さん。全国を探しても公営の本屋さんってあるのでしょうか?
飯舘村の村営本屋さん
可愛い本屋さんですね。行ってみたくなります。全国から絵本を譲ってもらい、読んでは次に回す、本のリレー運動も募集しているとのことです(今後、こういう事業もできなくなってしまうのですね)。

こうした村のさまざまな取り組みをまとめた本が出版されました。「までいの力」(本の収益は飯舘村の復興に役立てられます)

飯舘村のホームページには、こんなふうに書かれています。
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までい」とは、 「丁寧に、心をこめて、手間ひま惜しまず、じっくりと」 などの意味をもつ私たちの地方の方言です。 私たちは、人と人の関わりを大切にしながら、「までい」に村づくりをしていきたいと思っています。

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フォトジャーナリストの森住卓さんのブログでは飯舘村の様子が報告されています。日を追ってマスコミの報道は少なくなっていますが、住民の方達の苦労は終わっていないどころか、今この瞬間の問題として存在することがわかります。

地面に掘った深い溝が真っ白に埋まっている=それは廃棄するための原乳。毎日毎日、絞っては捨てるを繰り返す過酷な現状。5月30日の日記には引っ越し(避難)の決まった一家の荷造りの様子。小さいお子さんも一緒にお手伝い。などなど、事故という非日常と、日常の交錯。危機感を忘れないために、ときどきブログにお邪魔しようと思います。

飯舘村のユニークな事業の一端は村のホームページからも垣間見られます。「暮らし普及センター」をクリックすると、エコハウスが登場。ピザ釜があって、材料と薪を持って行けば、誰でも無料で使えるそうです。満月ライブやヨガなど、小さな村の魅力的なイベントも。

この本を紹介してくれた方のメールにはこうありました。「感動しました。そして悲しくなりました。どこよりも早く大切なことに気づき実践していた村に、どこよりも酷い災いが降りかかったのですから」と。本当に、何という皮肉な運命なのでしょうか。

それでも「までいの力」は、これから日本人が立ち上がる強力な手がかりの一つになっていくはずです。まず本を買って応援かな?

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