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一歩

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難しい理屈なんてなんにもいらないんだなあ。思ったことをそのまま行動にすることはこんなに強いメッセージになるのだ。

昨日のドキュメンタリー「リベリア 内線を終わらせた女達」を見て、つくづくそう思いました。

     * * * * * * * *

9歳~15歳の少年達が兵士として銃を持たされ闘う。麻薬も蔓延している。政府軍も、反政府軍も自分たちの利権争いに明け暮れて、子どもが兵士として消耗されていく。首からサレコウベをネックレスのようにぶら下げて嬉々としてカメラに群がって来る子ども達。沿道の小屋の軒先には、殺された敵の骸骨がぶら下がっている。

そんな中で育つ子ども達を見て、キリスト教徒の女性達が集会を開いたのがキッカケだった。集会参加者にはイスラム教徒の女性もいて、自分がイスラム教徒であることを告げ、「仲間の女性達にも知らせます」と言うと拍手が起きたそうだ。

こうして、女性達の、非暴力の闘いが始まった。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・

断食、祈り、平和を象徴する白い布を巻いて集会を開き、デモをし、意見書を書く。

「戦争はこりごり、苦しみはいや、もうこれ以上はがまんできない。子どもたちが今この瞬間も死んでいる」プラカードを掲げて、大統領の車列の沿道に座って一週間。

プラカードには政治的な発言はなく、「もう戦争はこりごり、平和を!」の叫びだ。(これは誰に対しても説得力があると思う)

2500人の女性達がアピールを続けた。座り込みの合間には、歌うし、踊る。知り合いができて、団結力が強くなった。

セックス・ストライキもやった。彼らになぜ拒むのかを話し、知らせた。

国際世論が女性達の側についたこともあって、ようやく政府軍・反政府軍双方が和平交渉のテーブルについたが、何日経っても真剣に取り組もうとしない。ポスト争いに明け暮れている。

業を煮やした女性達は、ついに会議室のドアの前に座り込む。和平が成立するまではここから一歩も動かないと(つまり、男達を缶詰にしちゃったんですね。平和への交渉を成立させるまではここから出さないと)。

それを排除しようとする警官に向かってリーダーの女性はとっさに行動した。

頭に巻いた布を取りながら言う。(リベリアでは、母親の裸を見たら災いが起きるということわざがあるらしい)、ここを立ち退かせるなら服を脱ぐと言いながら「たとえ私たちをどかしても、次は1000人の女性達がここに座る。その次はキャンプにいる2500人が来る、その次は…」と、たたみかけて交渉し、警官達を説き伏せる。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・

これを機に、会議の空気は一変して真剣な話し合いが行われ、和平交渉が成立した。

面白いのは、排除しようとした警官が、話を聞くうちに女性達に助言してくれたという。「男達が逃げ出さないよう、窓の外にも見張りを置いた方がよい」と。彼女たちの説得力が、いかに人を動かしていったかを物語っているように思う。

でも、交渉が成立したからこれで終わりというのではない。見守っていないと、いつまた戦争になるか分からないからと、武装解除のプロセス、民主的な選挙による女性大統領の選出へと、彼女たちの活動は続いていく。

・活動は続けなくてはいけない。
・平和の維持を見守っていくことが大事。
・闘った相手を、受け入れる必要がある。
・・・と女性達は語る。

      * * * * * * * *

聞くに堪えない悲惨な現状も語られています。でも、さわやかな笑顔、人間的な力強いメッセージを語る女性達には、本当に勇気づけられます。

さっきウィキペディアで調べてみたら、女性達の活躍については一言も書かれていませんでした。女性大統領が誕生したことだけ。

歴史の書き方から変えないといけないなあと思いました。歴史は男達の歴史なんですよね。教育には、戦争の歴史よりも、平和のつくりかたの方が大事ですものね。

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