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焼き芋屋さん

新聞で、焼き芋屋台のオジサンについての記事が載っていた。東京の焼き芋売りは1950年代に始まって、最盛期には1000人もいたそうだ。東北からの出稼ぎが多いという。リアカーは細い道でもどこでも入っていけるし、小回りがきいて燃費もかからず好都合なのだそうだ。

そう言えば、20年くらい前、東京に住んでいた頃、毎年冬になると焼き芋屋さんが「いしや~きいも~」とやってきていた。あのオジサンもリアカーだったのかなあ、覚えていないけど。

売り声を聞きつけて、あわてておサイフ片手に飛んで行くと(とは言っても、一見、落ち着き払って)、石の上で焼けたお芋がホッカホカ。

(なぜか、焼き芋の場合、あわてて買いに走るとちょっと気恥ずかしいのは不思議。「豆腐屋さ~ん」と飛び出していっても、別になんともないのにね…余談:ですが、「小さな恋の物語」で、チッチが焼き芋を買うとき、同じような場面がありました)

ある時は、焼き芋を買った後、オジサンがオマケに「ウチでなった柿だよ」と、ツヤツヤと熟れた小ぶりの柿をいただいた。オジサンもやはり、この時季になると東北からの毎年出稼ぎに来るのだと言っていた。

東北の農家の庭になった柿の実をテーブルに載せて、子ども達とハフハフと焼き芋をほおばったあの頃、心までホンワリと温かかったなあ。

それから何年かして、いつのまにか冬になっても焼き芋屋のオジサンの姿は見られなくなった。「オジサン、どうしたのかなあ」と思いながら、冬が過ぎていったのを思い出す。

今でも、「焼き芋」と表示があるとつい足を止めてしまう。スーパーの入り口でも売られている。でもやっぱり、自然と足が向くのは、露天に釜を据えて焼いている小さな八百屋さんの焼き芋だ。夕方遅く、買い物帰りに寄ると、「こまいのしか残ってないから、全部で200円でいいよ」。確かにちょっと貧弱だったけど、味は立派なのと変わらずおいしかった。

スーパーではなく、寒風に吹かれながら石焼き芋を買うのは、私にとって冬ならではの、ちょっとしたお楽しみなのかもしれない。

明日はクリスマス。クリスマスに焼き芋、いいかも?!

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