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先生のお弁当

おばあちゃんに育てられた彼は、運動会でみんなと一緒にお弁当を広げるのが恥ずかしかった。自分のお弁当は、おばあちゃんが貧しい中で一生懸命に作ってくれたご飯と梅干しとショウガだけのお弁当だった。

運動会の日、一人教室で食べていたら、先生がやってきて、

「先生は腹をこわして、弁当が食べられない。おまえの弁当と取り替えてくれないか」

と言った。そして梅干しの弁当と先生の弁当を取り替えた。先生の弁当はエビの天ぷらとかが入っていてとってもおいしかった。

4年、5年、6年と、運動会のたびに先生がやってきて、腹をこわしたのでおまえの弁当と取り替えてくれと言う。そのたびに彼は先生のおいしい弁当ととりかえっこした。

小学校を卒業するとき、ばあちゃんが聞いた。

「学校は楽しかったか?」

「ウン、運動会の時の弁当もうまかった。毎年、毎年、先生ったら運動会のたびに腹をこわして、オレの弁当と取り替えてくれって言うんだ。それで取り替えてあげておいしい弁当が食べられたんだよ。でも、ヘンな先生だよねー」と返事した。

そしたら、聞いていたばあちゃんが黙ってしまって、見ると泣いている。そしてこう言った。

「本当の親切とは、黙って相手にわからないようにするんだよ。」

小学生の彼はその時、ばあちゃんが何を言っているのかわからなかった。わからなかったけどそのことは忘れてはいけないことのように思って覚えていた。それから何十年も経ってから、ようやくその意味がわかった。

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漫才師、島田洋七さんの話を子ども達は身を乗り出して聴き入っていました。

そう言えば、私の小学校の頃は、そうした先生がいらっしゃいました。

NHK「課外授業ようこそ先輩」

がばい ようちゃん どっとこむ

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