« 「白バラの祈り」続き | トップページ | 新しい記念日 »

匂いもごちそう

空き地にトラックを止めて、野菜を売っているおじいさんがいます。道路脇に焼き芋の釜が置いてあるので、通り過ぎる時、匂いに誘われてついつい足を止めてしまいます。

ということで先日、このおじいさんから焼き芋を買いました。おじいさんは釜から焼き加減の良さそうなのを選び、クラフト紙の袋に入れてくれました。このクラフト紙の袋というのが、ワタシ気に入ってます。紙に包まれると、食べ物が一段とおいしく思える気がするのです。その原因は主に匂いにあるような気がします。

焼き芋の温もりが袋を通してジワ~~っと伝わってきます。と同時に、焼き芋の熱で紙袋が温められた匂いが、また何とも言えずおいしそうです。

  △ △ △ △ △

思い出すのは、子どもの頃、母について買い物に行き、肉屋さんでコロッケを買ったときのことです。あの頃はプラスチックのパックやビニールコーティングした紙などはなかったので、「経木」に包んでくれました。木の皮を薄く削って作ったアレです。

母が注文した揚げたてのコロッケやシュウマイを、肉屋のおじさんが細長い経木の真ん中に手際よく並べ、経木の左右を折りたたんで、真ん中を、これも経木を裂いて作った紐でしばります。しばるといっても蝶結びや片結びにするのではなく、包みの上を二回くらいグルグルと巻いて、紐の端を、巻いた紐の下にくぐらせて留めるだけです。なのに、ピチッと留まる。それを、薄い緑色の包装紙でくるんでくれました。

これら一連の動作の早いこと!小学生の私は、おじさんのその手際の良さを、手品でも見るような思いで見ていた記憶があります。(もしかしたら口がポカンと開いていたかも)。

  △ △ △ △ △

かくして、揚げたての熱々のコロッケは、あの経木や紙の包装紙を通して、いっそう食欲をそそる魅力的な香りを放っていました。というわけで、匂いもごちそうのうち、焼き芋もコロッケも紙袋がお勧め、と思うのは単なる郷愁、かな?

« 「白バラの祈り」続き | トップページ | 新しい記念日 »

「たべもの」カテゴリの記事

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73432/13491336

この記事へのトラックバック一覧です: 匂いもごちそう:

« 「白バラの祈り」続き | トップページ | 新しい記念日 »

2014年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30