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「白バラの祈り」続き

(更新後に、情報追加しました。最後に掲載)

前回ご紹介したサイト「白バラの祈り}のインタビュー映像ですが、見られない方もいらっしゃるようなので一部を抜粋してみました。(といっても長くなってしまいました)

インタビュー映像は「アレクサンダー・ヘルト(尋問官役)」「マルク・ローテムント監督」「監督とユリア・イェンチ(主人公ゾフィー役)の記者会見」の3つが納められています。(----から----まで。)

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<日本の皆さんへメッセージ>

●私たち現在に生きる人間は当時のゾフィーほどの勇気を出す強い力は必要ではないかもしれません。それでも比較的自由である現代でも自分の意見や信条を明らかにしていく場面はあると思います。この作品はゾフィー・ショルから私たちが受け取るべきメッセージであり、私たちが自分でもそれを実践できるようでありたいです。過去の過ちから何かを学ぶことはとても重要なことだと思います。私自身は寛容な人間であるつもりですが、その私が寛容でいられなくなるとしたら、過去の過ちから何も学ぼうとしない人達に対してです。(アレクサンダー・ヘルト)

●ゾフィー・ショルは人間の根源は不可侵であると訴えています。そのことが早く認められ、死刑制度が早く廃止されればと思います。(字幕には出ませんでしたが、日本とアメリカを指していると思われます。「ヤーパン」「アメリカ」と聞こえたので、たぶん…^ ^;)

私の祖父母もナチス党員でした。私は1968年生まれでナチスの戦争犯罪に対して責任感はまったく感じていません。ホロコーストとかユダヤ人に対しても、私自身の責任ではないと感じています。しかしその一方で、こういった大量殺戮により多くの犠牲者がいたという記憶を、自分たちの世代に残す大きな責任があると思っています。これは平和と自由に関して描かれた映画なので、ぜひ観ていただきたいし、この世界でも平和と自由が訪れることを願っています。(ピースサイン!マルク・ローテムント監督)

●多くの人が見てくれてその感想が私たちの所に戻ってくると嬉しい。反ナチの映画というより、勇気を描いた個人の映画としてとして捉えてくれているのが嬉しかった。(ユリア・イェンチ)

<ゾフィー・ショルについて>

●「生き証人達はゾフィーをシャイで目立たないけれど温かい心を持っている誠実な人だったと言っている。尋問官に毅然と立ち向かう内面的な強さがあるとは思ってもいなかったとも言っていた。」(監督)

<ドイツではゾフィー・ショルについてどのくらい知られていますか?>

●「ドイツにはゾフィー・ショルという名のつく学校が全国に190あります。授業ではナチス犯罪の他にどういう人が抵抗運動をして、そのために命を落としたかということも教わります。大手テレビの「時代を超えたベストドイツ人」という視聴者アンケートでは、第一位がアンゲラ(メルケル)首相、四位がショル兄妹、30代以下のアンケートではショル兄妹が第一位です。

多くの歴史家とともにドイツ連邦公文書館の資料を当たり、一年半に渡り調査をした。人民法廷の議事録、兄や他のメンバーの書類、処刑の記録、当時の生き証人の方の証言もたくさんあった。(ゾフィーのお姉さん、取調官の息子さん、白バラメンバーの生存者達など)私たちは、80~90歳代の戦争世代の人達から話を聞ける最後の世代なので、いろいろな話を聞かせてもらった。」(監督)

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ドイツにおける戦争を風化させない教育、誤りを誤りと認めて時代に歴史の教訓を残す努力が感じられます。日本では歴史教科の「未履修」や、「教師が偏向教育すると困るから、古代史から教える(=近現代は学年末で時間切れになるように)」(町村文部大臣のNHKテレビでの正直な発言)など、子ども達に歴史の教訓が受け継がれていないのがとても心配です。

PFCさんが昨年、関連記事を書いていらっしゃいます。

PFCさんに教えていただいた ホロコースト記念館 (福山市)

ばるタンさんのブログにも、おいしそうなジャムの話と一緒に関連記事が。

追加情報法学館憲法研究所の「白バラの祈り」解説 (「人民の名において」と人民裁判で裁かれていることに注目。)

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コメント

さくら子さん、インタビューの内容を文字に起こして下さってありがとうございます。音声は聞こえたのですが、ドイツ語だったので・・・。こういう話だったのですね。

戦後生まれの監督が「祖父母はナチス党員だったけど自分自身はナチスの戦争犯罪に対して責任感はまったく感じていない」と言い切るのも勇気がいったことでしょう。

けれども、祖父母の世代から大量殺戮の記憶を残す責任をしっかり引き継いでこういう映画ができたのですね。

私のブログの記事まで紹介して頂いてありがとうございます。記念館は私が訪れた時より展示内容も施設も充実しているようです。是非多くの方に訪問して頂きたいと思います。

今回はナチス関連の映画「日の名残り」を観た感想を書いた記事をリンクしました。

>けれども、祖父母の世代から大量殺戮の記憶を残す責任をしっかり引き継いでこういう映画ができたのですね。

30代の監督が自分たちの負の歴史を見据えてこのような力強い作品を作っているんですね。ドイツの戦争責任への意志を感じますし、戦後処理を着実にやっている気がします。

同様に、今日本で、加害者の立場も踏まえて若い監督が映画を作れる土壌にあるかどうか。日本とドイツはずいぶん違ってしまいました。やっぱり教育なんでしょうか。

「日の名残り」予告編でチラッと見た気がします。
後でお邪魔しますね。

はじめまして。劇団民藝の酒井と申します。
来月、「白バラの祈り」の舞台版を上演致します。
もしご興味ありましたら、ぜひお出かけ下さい。

http://blog.butai-butai.com/archives/51052653.html

ブログからお申し込み頂ければ、若干ではありますが、割引させて頂きます。

ご案内ありがとうございます。興味はすごーくあるのですが、フトコロ具合が・・・。検討してみます。

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