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沖縄(5)…ひめゆり

教育基本法が国会で審議されています。
「変えてはならない」、改めて強く思わずにいられません。理由は…↓

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「ひめゆりの塔」
静かな空間に見えますが、実はこの手前には見学者が大勢。

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病院は、ちゃんと建物があったわけではないんです。この  シダの葉の下の黒く見える部分が、壕の入り口でこの奥に病院がありました。この暗い地下壕が病院だったのです。

まずそのことがショックでした。長いことそのことを知らなかった自分にも。映画「ヒトラー~最後の12日間~」にも、地下の病院が出てきます。でもあれは、狭くても一応地下に造られた病院でした。この沖縄戦の病院は、地下の長い穴(人のやっと立てるくらいの高さと、一間幅くらい)に、ベッドを壕の壁に沿って並べただけ。それが30m。そこで手術もしたのです。

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資料館では、あまりにも多くのことを感じたのでとても書ききれません。知識も気持ちも整理し切れていないし…。

「ひめゆり平和祈念資料館」
(お時間がありましたら、ぜひスキップしないで見てくださいね。とても丁寧に作られているサイトです。)

資料館全体がとても配慮された展示で、ひめゆり同窓会の「伝えたい」という意志がひしひしと伝わってきます。
でも一つ残念だったのは、中高生の団体見学者が、展示写真を見て冷やかしている言葉を聞いたことです。一方では、語り部の人の言葉に、真剣に耳を傾けている若者もいますから、訪れる意味はあると思いますが、伝えていく難しさを感じました。やはり事前学習など、教育の一環としての工夫が、もっと学校側に必要なように思いました。

資料館を見学して感じたことを二つだけ書きます。

教育の成果はある日突然現れるのではなく、長い布石があってこそと思いました。1900年代初頭から、忠君愛国の精神を養う教育がされ、その「成果」が太平洋戦争・沖縄戦で「ひめゆり部隊」となったわけです。気づかぬうちに教育される怖さは今に通じます。

また、国が国民を一気に動かそうとするときに、一番簡単に命令を行き渡らせるシステムの一つが学校なのだと痛感しました。14,5歳から19歳までの男女が、自ら進んで国のために命を差し出すシステム、それが当時の学校だったのです。

教育基本法が国会で審議されています。
「変えてはならない」、改めて強く思わずにいられません。

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コメント

さくら子さん、丁寧な説明と写真の数々ありがとうございます。

私がひめゆりの塔を訪れた時は、資料館はまだできていなかったと思います。立派な施設ができたのですね。

戦後編纂された「修身教科書」を読んだことがあります。それだけを読むと特別問題を感じませんが、それは私があの時代の空気(狂気)を知らないからでしょうね。

私たちが間違った教育のために過ちを繰り返さないためにも、安易に他人のいいなりにならない人間づくりが必要なのでしょう。これまでの価値観を見直す時でもあるのかも知れないと思います。素直で従順なだけが取り柄の子羊であってはいけないのかも・・・。

1989年に開館し、2004年に大幅に展示内容を変えたそうです。
沖縄タイムスの記事(2004/4/14)http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20040414.html

若い人がなじみやすいように、映像や写真を多用し、海外の資料館(アウシュビッツ等)も視察するなど、次世代にどう受け継ぐかに努力していることが伝わってくる展示でした。

>素直で従順なだけが取り柄の子羊であってはいけないのかも・・・。

みんな一人ひとりが、自分の気持ちや考えを持っているのですものね。それが大事にされる教育であってほしいと切に思います。

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