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パッチ・アダムス

060417_16090001 コンビニ脇の花壇にも春。

  ★ 

        

同じものを見ても、見方によって見え方が違うことはよくあること。
たとえば、良く例に挙げられるのが、心理テストで使われる一枚の絵がある。同じ絵なのに、見る人によって「壺」に見えたり、「向かい合う二人の横顔」に見えたりする。

映画「パッチ・アダムス」(ロビン・ウィリアムス主演)をビデオで見ていてそんなことを思った。

実在の医師(パッチ・アダムス)をモデルにしている。パッチは2004年、日本で講演(下で講演録にリンク)、NHKテレビ「福祉ネットワーク」でも紹介された。

映画では精神病院に入院するパッチは中年男性だが、実際には10代後半に3回の入院体験があるという。そのときの入院体験から医学を志し、医者になってもそのときに患者達から教わったことをもとに、患者と対等な人間として向かい合い、幸福に生きる手助けをする医者へと道を切り拓いていく。

医者達の多くが患者を治療対象(症状)として見るのに対して、パッチはそれぞれがさまざまな症状を持ったまるごとの人間として患者を見る。すると、同じ一人の人間がまったく違って見えてくるし、そして当然のことながら、そのように対応すれば、そのような反応が返ってくるのだ。人間として対応すれば、固く閉じこもった患者ともちゃんとコミュニケーションがとれるのだ。パッチは赤い鼻をつけ、道化の格好で、患者達に笑いを持ち込んだ。

パッチは言う。たとえ死が目の前に迫っていても、死ぬ瞬間までは生きている。それまでの時間をいかに幸福に生きられるかを手助けするのが医師のつとめだと。そして今や、パッチは病院内だけでなく、世界中の飢餓や紛争地域を回って、笑いとユーモアを届ける活動を組織している。

パッチは、世界のシステムや政治の解決すべき課題まで見据えながら、若い頃の夢を実現しているわけだが、それでも映画になるまではほとんど見向きもされなかったという。有名になってやっと寄付が集まり始め、夢の病院の建築に向けて動き始めたのだという。

来日したときの講演録が、なかなか面白い。
中にはこんな質問と答えも。ある医学生の質問だ。

「日本にもホームドクター制度を作りたいと思っているがアドバイスを」と言う質問に対して、「あなたが必要性を感じたなら、あなたが始めてください。ここにこの案に賛成の人はどのくらいいますか?」とパッチが聴衆に尋ねる。多くの手が上がる。「では帰りに出口で、今、手を挙げた人の住所と名前をメモしてください。」と医学生に提案。このアドバイスの早くて、効果的で、実践的なこと!

信念と行動の人は、気持ちいい。

<おまけ>
なお、映画に出てくるガールフレンドの死は、脚色だそうだ。実際は親しい男子学生が患者の死に巻き込まれて亡くなったのだという。「彼の死は本当につらかったが、もし私たちが恐怖からあの患者を受け入れなかったとしたら、きっと彼は怒ったと思う」と語っている。これを聞いてホッとした。あのガールフレンドの死では、ちょっといたたまれないもの。

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コメント

1年以上前のブログにコメントで失礼します。
またパッチ・アダムス来日です。
http://patchadams.jp

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