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キリンさん

母さんキリンのそのそばで
もくもくしているキリンさん
とってもとってもいい日です。

母さんキリンのお話を
ふむふむしているキリンさん
とってもとってもいい日です。

いつかきっと思い出す
とってもとってもいい日です。

(佐々木寿信「キリンさん」)

NHK教育テレビの「福祉ネットワーク」という番組、何となく見始めて最後まで見てしまう番組だ。夜7時のニュースをつけると暗いニュースが多い。気が滅入るので早めにチャンネルを変える。すると福祉ネットワークだったりする。

今日は、統合失調症を40年近く患いながら、童謡を作っている佐々木さんのドキュメントだ。「キリンさん」の詩には、今は96歳になるお母さんへの佐々木さんの思いが溢れている。

佐々木さんがお母さんの耳元で「ボクが病気して心配でしたか?」と聞くと、「あったりまえだわな。子どもが病気で心配しない親がいるもんの?何をバカなこときくん!」と、佐々木さん叱られた。「なあ、どこの親でも心配するわなぁ?」と取材クルーに向かって、お母さんの口元がちょっとゆるむ。私も思わずワッハッハ。佐々木さんのクスッと笑い声も、カメラのはずれたところから聞こえる。

一時は死も覚悟した佐々木さん。入退院を繰り返した闘病の果てに、病と共に歩くことを選び、白秋の童謡を聴いたことがきっかけで詩を書き始めたという。

先日は、受賞を祝うコンサートにお母さんを招待した。会場は天井近くまで立ち見も出る超満員。「もし病気を受け入れられないでいたら、(詩を書き始めた頃のように)今でも暗い詩を書いていたと思う。今は、同じ空を見ても、<希望の青>と思う。」

☆ ☆ ☆

一方、6日の番組では、「注意欠陥多動性障害」の若いお母さんと家族が登場した。

家事も育児も中途半端にしかできないのは自分が悪いからだと、自分を責めて、遺書を引き出しにしまって生活していた若いお母さん。その彼女が、「片づけられないのは病気のせいで、あなたが悪いのではない」と医者の診断をもらったことで、一気に視界が開ける。病気を受け入れようと決めたのだ。

旦那さんは仕事から帰ると、着替えもせずに、まず明日のゴミ出しの用意にかかる。奥さんは「ア、ごめん!ゴミのことすっかり忘れとったわ。」頭をコツンとやりながら「何で覚えられんのやろ」と言いながら、笑って料理を作り続けている。旦那さん、淡々とゴミ袋を作る。

出かけようとするとバッグがない、「どこ?」と捜しまわる奥さんに、ハイと手渡す旦那さん。奥さん曰く、「どこよりも変わった母ちゃんのいる、笑いの絶えない明るい家族」に変わっていく。

「これが彼女の個性だから」と言うご主人。長男は、学習障害があって、算数が苦手。コタツに逃げ込んでは、間違った答えを言いながらニコニコ這い出してくる。これを彼女は親子連動型発達障害と名づけている。かつてのように叱ることはない。スモールステップで長男の発達を見守っているという。

ホッとする番組。気づくと笑顔になっている。

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