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続)アルモーメンホテルの子ども達

「目をパッと開けると、いつかは見えるようになるかなぁ?」イラク人の5才になる少年は、愛くるしい笑顔でその黒目がちのパッチリした目を見開いて母親に尋ねた。が、少年の右目はすでに摘出手術をして義眼だ。やがて検査で左目への転移が見つかり、左目も摘出手術をすることになる。

別のイラク人の少女は、生まれたときからずっと病気で、病院以外で遊んだことがないという。少女は母親を相手に、人形ゴッコをする。自分がお医者さんになって人形に注射をしてあげるのだ。

母親「何のお薬ですか?」少女「抗生物質です。この患者さんは白血病なんです。」………

遊び終わって、ベッドに横になる少女に母親は尋ねる。「なんでお人形に治療してあげるの?」少女「治療してあげるとお人形が元気になる気がするの。」

           ………………………………………………………

「アルモーメンホテルの子ども達~ガンと闘うイラクの家族」(NHK総合テレビ10/6再放送)は、湾岸戦争以来、イラクで急激に増加している小児ガンや白血病の治療のために、隣国ヨルダンを訪れる親子を取材した番組だ。

イラクでは湾岸戦争以来、小児ガンが急増している。米軍が使った劣化ウラン弾が原因とみられる。アメリカは否定しているが、現実には他地域の8~10倍の発病率だという。

国連の環境計画も「(湾岸戦争後の)これだけの被害は『相当な量』を使わなければ出ない。今回のイラク戦争でも、分析の結果、相当な量の劣化ウラン弾が使われた可能性があり、しかも現在も町中に放置されている破壊された戦車などから、放射能が放出されている。」と警告している。

映像では、人々の往来する横に戦車があり、その上で子どもが手を振っている。

しかも、イラクは未だに戦闘状態が続き、医薬品も人手も設備も足りない。子どもの治療費と滞在費を捻出するため、親は家財を売り払う。そしてイラクに残った家族とバラバラになりながらも、子どもにできるだけの治療をと願う母親、父親は、隣のヨルダンの専門病院に子どもを連れて行く以外にない。病院に近いアルモーメンホテルには、そうした治療のために滞在する親子が何組も泊まっている。

戦争の悲劇をテレビで見ながら、この悲惨な子ども達の現状に自分も責任の一端があると思うと、いたたまれない気持ちになる。海上自衛隊が米軍に給油し、沖縄の米軍基地からイラクへと戦闘機が飛び立っている現実。それなのに私には止められない。税金もそんなことに使われていると思うと、とてもくやしい。

「アラブの子どもとなかよくする会」を通じて、ほんの少しだけれど医薬品購入のための寄付をしたりしている。だけど負わなくても良い傷を負い、ならなくても良い病気になっている子どもにとって、私のしていることは何なのだと思う。上から爆弾を落としておいて、いっぽうでクスリを届けようとしているなんて…。

子どもの笑顔はどんなときも人に平和と希望をくれる。子どもの笑顔があるから、私たちおとなも生きていて希望が持てるのだと思う。そんな子どもの笑顔に報いる方法を見つけなくてはと思う。

「アルモーメン]…アラビア語で「神を信じる人々」

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