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卵のねだん

夏休みしていたら、サボり癖がついてしまったみたいで、だいぶ日記をご無沙汰してしまった。友人のダンスの発表会を一度観に行っただけで、ほとんどどこにも行かずに夏が終わっていきそうだ。その割には何だかソワソワと落ち着かない夏だった。でも、しっかり暑かったので、その意味では夏休みらしいといえばいえたかな。

という前置きとは何も関係ないのだけれど、ニュースで鳥インフルエンザにかかった鶏の処分に関する記事を読んだ。慣れとはホントに恐ろしいもので、記事を見ても「あぁまたか」といった反応しかなくなってきている。だが今日はなぜかその記事に書かれた数字をぼんやり見ていて、ジッと見ているうちに想像力が働いてきた。

埼玉件鴻巣市の養鶏場の鶏9万8300羽が殺処分されることになっており、その感染源の茨城の三つの養鶏場の鶏も207万羽すべてを処分するよう国から指示が出ていたそうだ。が、調べた結果、鶏舎の形が開放型でない物については、感染のおそれが少ないと言うことで処分を免れ、結果26万羽の処分に変更になったという。

一口に26万という。しかし大変な数だ。

私が幼少の頃、家で鶏を飼っていた。私がお祭りのたびに縁日でヒヨコをせがんで買ってもらい、動物好きの母はすべて育て上げたので、多いときには10羽前後飼っていたように思う。(だいたいが縁日のヒヨコはうまく育たないで、一般的に死んでしまうことの方が多かったという。)

結果、ウチは住宅街の中にあったが、早朝から鶏の声で目覚めることにあいなった。密集した住宅事情の今だったら騒音の苦情が来るところだ。鶏を膝に抱いたり追いかけたりした記憶もあるし、卵の温もりも知っている。年老いて死んだのもいたし、シメて食べた(?)こともあったような。母は名前をつけて可愛がっていたので「私はできない」と言って祖母がシメたのではなかったか?イヤ、結局母がやることになったんだったか?鶏と「格闘」していた割烹着姿の女性をぼんやりと覚えている。

またある朝、鶏小屋の網が破られて、ネコか何かに襲われて鶏が何羽も死んでいたときもあった。コッコッコッと、日なたで地面のミミズを追いかけていた鶏。

そんなことをあれこれ思い出すにつれ、26万羽という数字が信じられない。

この間大学の相談室でも誰か学生が同じような感想を言っていた。「鶏を殺すって言いますけど、何万羽も、凄いことですよね、考えてみると。袋に詰めているのを見ましたけど…」と。巨大な穴を掘って、袋詰めした鶏を埋めて殺菌シートで覆って土をかぶせるとか。

「生き物」を「処分」するという感覚。そしてその膨大な数字。確かに私たちは鶏を食用にしているが、それでもこういうやりかたでない方法で、食糧を確保することを考えるくらいの余裕は、今の日本の経済力からすれば無理なくできるはずだと思う。と言うより、安全な食べ物の適正な値段をもう一度消費者が考え直す時期かもしれない。

狭い鶏舎で人工的に、工場で生産されるように作られる鶏やその卵。その不自然な養鶏の方法が鳥インフルエンザを引き起こす原因と聞いたことがある。

窓のない所で一生を終える動物、そのことは免疫力も弱っているから感染しないように外気を遮断するという方法となり、ひ弱な体質で、抗生物質の投与で病気を防いでいる。耐性菌ができればさらに強い抗生物質が必要になる。まったく悪循環だ。食用になるにしても、生きている間はお日様に当たり、おいしい空気を吸い、自由に動いてエサをついばむ方法で育てることが、生命に対する礼節というものではないだろうか。

もちろんそう言う方法で育てている人もいる。その分肉も卵も値段は高いけれど、それを選択しないと、鳥インフルエンザの問題は解決しないだろう。一昨日私はスーパーで10個入り150幾らの卵を買ってしまった。私も密閉型鶏舎の「恩恵」=値段の安さに負けている。

問題を考えてきたら、自分に返ってきてしまった。できるだけ、自然に近い環境で育てられた鶏の卵を買うことにする。自然食を扱う店が近くにないのだけれど、歩いて25分、ガンバルか!

………………………………………………………………

「ウインドレス鶏舎=窓や扉などを極力なくし、外気の出入りをほぼ遮断した密閉型の鶏舎。温度や湿度などはセンサー付きの空調装置などで管理し、照明時間も人工的に管理する。外気にさらされる開放型の鶏舎と比べて大規模な鶏舎が多く、ウイルスなどの侵入を防げるが、建築コストや運転経費がかかる。農水省の2001年抽出調査では、約25%あった。」(読売新聞)

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コメント

さくら子さん、おひさしぶり~☆
縁日のひよこってオスばかりだと思っていたけれど。そうではなかったのね(笑)
ニワトリを飼っているおうちって、私たちの小さい頃には、結構ありましたね。卵が、まだ貴重な頃(?)。近くに生えている雑草をいろいろ上げてみたりして、たんぽぽみたいなギザギザなのはよく食べていたなあ。

あざみ子さん、ホントお久しぶり。夏休みは楽しまれましたか?
鶏に雑草を食べさせている「若き」あざみ子さんを勝手に想像してしまった!
好奇心いっぱいでいろいろ試したりしそう。「これ食べるかな?」とか(笑)。失礼!

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