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ホントに文殊(もんじゅ)?

「文殊の知恵」という言葉があります。これを「もんじゅ」と書くと、途端に私にはイヤ~なイメージが浮かんできてしまうのです。高速増殖炉「もんじゅ」のことです。高速増殖炉というのは簡単に言うと、原発で使うウランの替わりにプルトニウムを燃料として発電しようという、そのための実験炉です。(燃料:実際に燃やすわけではないけれど仮にこう表現しておきます)しかし、コスト・技術・安全性への疑問などから、今では世界が撤退している技術ですが、いまだに日本だけがこれにしがみついています。

(参考:「もんじゅ」推進側のサイト、建設中の写真が載っています。こんな写真を撮るためにお金をつぎ込んでいるんだ!税金や郵便貯金もここに使われるのかしら?「核燃料サイクル開発機構」のサイト)

その「もんじゅ」を巡って住民が訴訟を起こし、福井地裁で負けて名古屋高裁に住民側が上告しました。その結果、2003年1月に、珍しいことに原発がらみの裁判では初めて、住民側が勝訴しました(名古屋高等裁判所)。しかし、すぐに国が上告して、その結果最高裁判所の判決がこの5月30日に出されました。結果は、原告住民側が敗訴でした。

ほとんどどの分野でも、最高裁まで行くと国が勝つようになってしまっていますね。こういう裁判のシステムとはなんなのでしょうね。国の行為を裁判所が「それでいいよ」と追認しているだけでしかないですね。個人の権利や利益に目配りのない裁判では三権の独立の意味がありません。「最高裁の判決だからまた今度も負けるだろうな」と思ってしまう自分が恐い。これってほとんどあきらめ!

でも今回の最高裁の判決の違法性をついた弁護士さんの見解を読んで、ちょっと光が見えた感じがしました。それはこういうことです。

すご~く簡単に私なりの言い方をしてしまうと、最高裁判所の判断の方法が間違っているということです。最高裁判所というところは地方裁判所や高等裁判所と違って、何が事実かを争う所ではないのだそうです。何を裁くかというと、憲法に合致しているかどうかだけを判断するのだそうです。ところが、今回5月30日に出た判決は、高裁の仕事であるところの事実認定をやりなおしており、権限を踏み越えているのだそうです。

なぜこう言うことが起きたかというと、結局、高等裁判所で住民側が勝っているので、それを翻すために、わざわざ高裁の判決にまでさかのぼって、事実認定のやり直しみたいなことをやったということなのでしょう。こそくですねえ、やることが。

よく選挙の時に、最高裁判所の裁判官の罷免とかいって、ふさわしくないと思う人には×をつける(でしたっけ?)投票用紙が配られますが、こういうことがあると、すぐに投票用紙がほしいですね。こういう裁判の判断が出るたびにチェックするようなシステムになっているといいかも。何ヶ月も経てば忘れてしまいますもの。

ちなみに裁判官は、泉徳治 横尾和子 甲斐中辰夫 島田仁郎 才口千晴の5名の方々。しっかりチェックしておきましょうね!生命に関わる重大事を決定した方達ですから。

市民側からは再審請求する方向で準備が進んでいる様子です。今だけじゃない、子どもや孫にもその先の先までも、何万年にも渡って被害の出る危険性の高い話です。しっかり応援していきたいです。直接は何もできなくても関心を持つだけでも違うと思うので。本当は地方の問題なんかじゃない、私自身の問題なのに人任せのようで申し訳ないなあと思いつつ、ここに書くだけで、ごめんなさい!

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コメント

 衆議院議員選挙の時に最高裁判事の国民審査しますが、これまで不信任になった判事は一人もいません。どんな判決をした人かわからなければ、×のつけようがありませんからねえ。
 最近は、投票日前に主な訴訟について最高裁判事がどちらについたか載せている新聞もありますが、大ざっぱすぎてあまり参考になりません。ぜひ投票日前には、総合雑誌でこれまでの判決特集を載せてもらいたいものです。
 それがだめなら、ここみたいに自分にとって重要だと思われる判決について、ひとつひとつ自分で記録していくしかないですね。
 それから、裁判官ひとりひとりの名前でネットで検索してみると結構おもしろいですよ。

最高裁判事の国民審査は全部×にしています。実際の裁判事例を充分知らず、ちょっと乱暴だとは正直思いますが、今まで、国民審査で罷免されたということはなく、批判票があったもいいと思っているので。

最高裁判事の国民審査、結局、形式だけの変な制度ですよね。それでも改善されることなく、繰り返される。変なシステムって考えてみるといっぱいありそう。しかも最近は国会議員がドンドン国会で通過させていく中に、そうした納得いかない制度や施策がいっぱい誕生しているのが現状。あ~ぁ、ため息!でも、でも、希望はかならずあるヨ!めげないで見つけましょ!

あをねこさん、裁判官のサイトも見てみますね。

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