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アニメ「雪の女王」

テレビはふだんほとんど見ないが、たまに夜7時のNHKニュースをつけることがある。今日もニュースをつけて何となくぼんやり見ていたら、ニュースが終わって番組がアニメーションの「雪の女王」に変わった。今日は第5話らしい。

主人公のゲルダという女の子が一人旅の途中、わずかなお金をすべてなくしてしまい、途方に暮れていると、優しい宿の主人夫婦が泊めてくれる。ところがその宿にはゲルダが旅の途中で出会ったインチキ商人(詐欺師?)の男も同宿していた(男はゲルダをだまして薬を高く売りつけていた)。明け方近く、男はホテルのフロントから客の貴重品を盗んで逃げ出そうとする。一部始終を見てしまったゲルダは男の前に立ちふさがって言う。

「おじさんは私をだましたけど、本当は優しい人だと思っていた。おじさんが優しい人だとわかったらここをどくわ。」と言って目に涙をためながら、必死で行く手に立ちふさがる。そして自分の履いていた靴を脱ぎ、差し出す。「コレ、お婆さんからもらった大事な靴。これをあげるからみんなの大事な物を返してあげて!」

「そんなきたねえ靴なんかもらったってカネにならねえ!」そう言いながらも、男はものすごい勢いで盗んだ金品をフロントに返しに行き、ベッドで毛布をかぶって号泣する。(このへん、もろアニメ!)

翌朝、ホテルを出たゲルダと商人。男はゲルダに一枚の地図を渡し「旅には欠かせねえ地図だ、とっとけ!銅貨3枚だ」と言ってゲルダの前に手をさし出す。あわててポケットを探るゲルダに、「簡単に払うんじゃねぇ。カネはもっと大事にしろ。この間もらい過ぎたから、コレはタダだ。で、この前の薬の代金は帳消しってことだ。」

「オレの娘の名前もゲルダってんだ。これだけはホントだ。」と言って去っていく男の後ろ姿に、「おじさんありがとう!」と手を振るゲルダ。

ザッとこんなあらすじだ。子どもの頃に読んだはずだがすっかり忘れていた。フ~ン、アニメ?なんて横目で見ていたのに、結局最後まで見てしまった。

「事実は小説より奇なり」とばかり、ショッキングな事件や、刺激的な劇や映画に囲まれている毎日。美しい心が人の心を動かすという素直な感動さえ忘れがちだ。美しいものに触れると自分の中の共鳴する心が目を覚ます気がする。原点に帰れと教えられたようだ。おとなの私でもそうなのだから、子ども達にはきっと、もっともっと美しいものに触れる機会が必要なのだと思う。

ちなみにアンデルセンは私と同じ4月2日生まれ、で、私が幼稚園の学芸会でやったのが、ハンス(アンデルセンの名)のお母さん役(病気の母親が出かけるハンスを送り出す場面、ベッドの中から「ハンス気をつけて行っておいで」と言うのを忘れて、先生が舞台袖から小声で教えてくれ、客席まで聞こえて大笑いされたのが忘れられない思い出だ。)

だからアンデルセンは私にとって、グリムやほかの童話作家よりも親しみのある存在だ。今年はアンデルセン生誕200年という。もう一度童話を読み返すのもいいかな。

注)NHKの番組紹介では、男は「怪しい商人」となっている。私の感じ方ではミステリアスではなくインチキの怪しい方で「インチキ商人か、詐欺師」。

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