« (続)フランスの高校生デモ | トップページ | 愛する者を人は滅ぼさない »

ふきのとう

「ふきのとう」と聞いて、あの浅い緑色の植物が土から顔を出した様子を
思い描いた人は、ロマンチストね、きっと。

050324_0022002

私なんぞ、「ふきのとう?天ぷらがいいなあ」、ですから。
というわけで、今日はふきのとうの天ぷらを揚げました。
香りの物は、ニンジンや大根やほうれん草とは違って、
食べなくても食卓が淋しいわけじゃないけど、やっぱり
あると嬉しい季節の味と香り。

というわけで、ミョウガやふきのとうやタラノメなど、見つ
けるとつい手に取ってしまう。でも、この量でこの値段、
と思うと、ニンジンや大根の量に換算して、そっと棚に
戻すいじましさ。
しかし、今日はふきのとうがトレーにいっぱいで200円!
外側のハカマ(?付け根の部分の厚い葉っぱ)をむしっただけで、もう途端に台所
が季節の香りに包まれる。

ザルに盛っても、レンコンやサツマイモの横で浅緑色のふきのとうは日頃見慣れ
ない客人のような風情だ。「そう、<団子より花>の人だったら、食べる前に絵
を描くだろうなあ、この美しさ、このたたずまい。」
などと思いながら、<花より団子>組は、セッセと天ぷらを揚げる。

揚げたてを一口かじる。ほわっ、春だ、春!
たいがいの物は、目をつぶって食べるとおいしくないけれど、コレだけは別。
目を閉じると、香りと風味がいっそう鮮やかに舌に残る。

ちょっとした季節の楽しみに感謝、感謝!

さて、満足して夕食を終え、新聞に目を通す。
あら、ら、ら、ら…?
そんな、バカなあ~。

まずコレをお読み下され。
(以下、東京新聞3/23夕刊ノンフィクション作家吉田司さんの文章を参考に。)
<新聞紙又は雑誌の不法利用等の制限>の条項に次のように書かれている。

「何人も、国民投票の結果に影響を及ぼす目的をもって、新聞紙又は雑誌に対
する編集その他経営上の特殊の地位を利用して、当該新聞紙又は雑誌に国民
投票に関する報道及び評論を掲載し、又は掲載させることができない」

え~、これじゃ新聞も雑誌も存在する意味がなくなっちゃうじゃない!

しかも、まだある。
<予想投票の公表の禁止>では、次のようにある。

「国民投票に関し、その結果を予想する投票の経過又は結果を公表してはなら
ない。」違反すると(旧自民党案では「2年以下の禁錮」つまり刑務所に入れられ
てしまう)

新聞も雑誌も、憲法について考えたり、予想したりもできなくなるということ。
これではまさに暗黒時代だ。
そんな状況で何を頼りに私たちは憲法を考え、判断したらいいのだろう?

こんな無茶な法律が堂々と国会に登場するなんて、信じられない。
時代はここまで来てしまっているんだ。
メディアはもっともっと、本気でこの問題に取り組まないといけないんじゃ
ないだろうか。もちろん、私たち市民も、自分のことなのだから考えなくちゃ。

ふきのとうの季節を味わうことができるのも、平和なればこそ。

映画「西部戦線異常なし」のエンディング。
若い兵士が身を隠した岩陰に、一匹の蝶が飛んできた。
兵士が、目の前の蝶に思わずほほえみを浮かべて手を伸ばしたとたん、一発の
鋭い銃声。兵士は再び動くことはなかった。

ふきのとうの香り、私はこれからも安心して楽しみたいから、国民投票法案もしっ
かり見ていきたい。
(PS.「国民投票法案」という一見民主的を装ったネーミングにも要注意だ)

« (続)フランスの高校生デモ | トップページ | 愛する者を人は滅ぼさない »

「たべもの」カテゴリの記事

「平和」カテゴリの記事

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

すごいことになっていますね(苦)。
国民はほんとうになめられてる(怒)。
せっかくふきのとうの天ぷらの香ばしいかおりが伝わってきたっていうのにー!(ぷんぷん!)

ついでに、吉田司さんの本は『宮澤賢治殺人事件』しか読んでいませんが、聖人化された宮澤賢治を親戚筋の吉田司がひとりの悩める青年として徹底的に描き直したノンフィクションです。吉田司の苦渋が伝わってきます。
宮澤賢治に関心のある方は是非、ご一読ください。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73432/3413170

この記事へのトラックバック一覧です: ふきのとう:

« (続)フランスの高校生デモ | トップページ | 愛する者を人は滅ぼさない »

2014年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30