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歌声とメッセージ

昨日は原荘介さんのギターコンサートへ行った。
正式には「ステージ・デビュー30周年記念」のリサイタルだそうだ。
原さんは、昨年の音祭りで協力いただいたギタリスト下館直樹さんのお師匠さんだ。

加藤登喜子さんも、原さんの30年来の友人として出演。また、原さんは子守歌の研
究調査活動にも貢献されていると言うことで、NPO法人日本子守唄協会代表の西舘
好子さんが前半の子守歌の解説と司会をされた。

ギターの演奏もだが、原さんの歌には圧倒された。子守歌そのものを歌としてまと
まって聴くのは初めてだった。

竹田の子守歌、島原の子守歌など、知っている曲も原さんの歌によって詞や旋律の
味わいを改めて感じた。私にとってとりわけ印象に残っているのは「江戸子守歌」だ。
「江戸子守歌」とは、私たちにおなじみの「ねんねんころりよ、おころりよ、坊やの
お守はどこへ行た…」というあの歌である。

聴きながら、亡き父を思い出していた。子ども好きとは言い難い父だったが、それで
もなぜか孫を寝かしつけるときは、一生懸命子守歌を歌って寝かしつけてくれた。

ぎこちない手つきで抱きかかえ、うちの息子達を(3人がそれぞれ赤ちゃんの時に)
寝入るまで、「ねんねんころりよ、おころりよ…」と歌っていた。
身体でリズムを取りながら自分流に節をつけて。
「ネェーンネエンー、ッコロッリィーヨォ~♪オコッロッリィーヨォ~♪」
今思うと、ちょっとジャズ風だったような…。

子守歌にそんな父の姿と声をダブらせて、思わずシンミリしてしまった。

子守歌以外も良かった。
ギターを抱え込むようにして身体全体での熱演「百万本のバラ」に感動。
お登紀さんとのセッションや、二人の交流を通しての歌のエピソードも温かかった。
突然のプログラム外の演奏で、原さんと下館さんとの師弟ギター・セッションも、
もっと聴きたかったなあ。

アンコールの後も鳴りやまない拍手に「知床旅情」で応えてくれた加藤登紀
子さん。全員で会場と唱和してのフィナーレもよかった。

歌声のメッセージは、多くのことを一瞬にして人に伝えることができる魔法の
ようだ。もちろん魔法は突然やってくるものではなく、歌う人の努力の賜物だ
が、声の持つ力に圧倒された。原さんの歌、ギターも、また聴きたい。
温かで心地よい音楽のひとときだった。

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