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(続)フランスの高校生デモ

今日は気の合う仲間数人と、軽食とおしゃべりで時間を過ごした。
たびたびメールやファクスでやりとりしている間柄でも、やはり実際に会って話
をするというのはいい。人の交流の原点はやっぱり直接会って話をすることだ
なとつくづく思う。家族のこと政治のこと、いろいろな話題で時間はあっという
間に過ぎる。

これから若者が背負う社会的負担の大きいことの心配、高齢者になる私たち
世代の生き方についてなどなど、こうして文字にするといやに固い話みたいだ
が、そんなことはぜんぜんない。

お互いの経験と家族の歴史を交え話される内容は、生きた言葉として私たちを
惹きつける。異年齢で交流する機会の少ない若い人たちとも、あちこちでこんな
話ができたらいいなあと思う。

冗談に「親戚学」なんていう言葉も出た。
つまり、交流が少なくて、つきあい下手の若者に親戚とのつきあい方を教え
る学問だ。「えっ、どこの学校?」と思わず質問が出たくらい、現実味を帯びた
ネーミングなのかもしれない。

昼間、友人達とこんな会話をしていたら、さっき池澤夏樹さんのメールマガジン
が届いた。

池澤夏樹さんのブログ<022,3/21>に、2月のフランスの高校生デモの
様子と、デモを巡ってのフランスの一般市民の意識や行動について書かれて
いた。私も2月12日にここで「フランスの高校生デモ」に触れたので、とても興
味深く読んだ。

闇雲にフランスはいいなどと言うつもりはないが、上の文章を読むと、少なく
とも政治への市民の関わり方や意識のあり方については、外国人の私にも
納得がいく。市民の意識によって動かされる政治が、結果として必ずしも良
い結果を生んでいなかったとしても、市民が政治に関与し、自分たちの意見
を政治に反映させられるシステムがあれば、現状を変えていくことができるし、
その意欲も湧くというもの。

池澤さんも書いているが、日本でデモをすると惨めな気持ちになってくる。
道路の端を警察官に前後左右を挟まれて、信号を足早に渡らされたり、
立ち止まらされたり、道行く人や車からは、迷惑そうな目で、あるいは好
奇の目で見られながらのデモである。日本では市民の権利はどこに行った
のだろうと思う。

ある時こんな経験をした。
アメリカのイラク攻撃が激化した頃、アメリカ大使館前で抗議行動をしようと
続々人が集まってきたところ、警察官が市民を分散させるために、一部の
人たちが大使館前の道路を渡り終えると、そこで規制して道路を渡らせな
いように規制し始めたことがあった。一定人数が渡ったところで、それ以外
の人は道路の向こう側で警官に押し戻されている。人々が警官達に抗議
しているが聞き入れられない。

その時、白人男性の一人が英語でシュプレヒコールを始めた。
「Whose road? Our road!」「Whose road? Our road!」
次第に周囲の日本人も唱和した。確かにここは私たちみんなの道路だ。

そのうちその白人男性は、同じ言葉を日本語で何というのかと、周囲に聞
いてきた。日本人から聞いた彼は、日本語で声を上げた。もちろん日本人
も一緒に唱和した。
「誰の道路? 私たちの道路!」「誰の道路? みんなの道路!」

シュプレヒコールも具体的な言葉のほうが力が入る。
そのベースにあるのは権利意識だ。
「これは自分の生きる権利・基本的人権の表明だ」、という意識が具体的な
行動の一歩を引き出す。
「誰の道路?私たちの道路!」

若い仲間と近いうちに、こんなことを話題に話してみたいと思った。

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コメント

さくら子さん、こんばんは。
あまり若くもないけれど、お邪魔します(^^)

私がこちらのブログに遭遇したのは、このフランスの高校生の記事検索をしていた時でした。池澤さんの文章を読んで、実際どんな雰囲気のデモだったのか、少しわかったような気がしました。

さくら子さんがアメリカで経験したシュプレヒコール「誰の道路?私たちの道路!」が、私が地元でした経験では「誰の道路?町内会の道路!」なんですよ(-_-;) 

その時は、ゴミ捨て場の話を近所の人としていたんですけど、市道を町内会の管理下におきたがる人もいるのです。道端にゴミをつくねているだけで、ゴミステーションもないような場所なのに・・・。

市民の権利=納税者の権利だと私は思うんですけど。
話がそれてごめんなさい(^^ゞ

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